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フィールドスタディ 地球環境 Disaster management グループ 事前学習/Field Study Environmental Issues: Disaster Management/

15:41
京都大学矢守克也教授とともに


当FSグループは、11/25(土)~27(月・祝)の日程で、仙台へフィールドスタディに行きます。

その事前学習として、9月21日(木)京都大学防災研究所の矢守克也教授を本校へお招きし講演をして頂きました。防災の色々な取り組みを紹介していただきました。

1)メキシコの生徒と高知県黒潮町の中学生がテレビ電話を通じて交流 防災について話した例を紹介していただきました。


2)防災に関心のない人たちに防災に興味を持ってもらうには

 クロスロード ゲームを通して考えてもらう
 答えのない問いについて考えてもらう
 それぞれの意見を交換する
 実際の場面は正しい答えはないので、シュミレーションにもなる
 命が助かったあと復興まで長い時間の間多くの決断を迫られる
 と、いったような状況をゲームを通して学ぶことができることを紹介していただきました。

3)にげトレ
 逃げるトレーニング
 高知県の取り組みで、防災マップをより具体的に、オーダーメードで作った例を紹介していただきました。
 津波浸水の速度を計算するアプリと位置情報を使って実際に津波の速度を確かめながら避難訓練できる例を紹介していただきました。

災害を科学的に研究している研究者はたくさんいて、科学的なメカニズムは徐々に解明されているが、
心理学的に取り組む防災・減災の視点はとても重要だし科学的な切り口よりも身近に感じた。
地震がなぜ起こるかが解明されても、地震の発生を止めることはできないが、
災害の際にどのように行動するべきかを明らかにすることは、私たち自身の身を守り、
生活を守ることに直結していると感じられた。
 
大津波警報にも避難しなかった多くの人々の行動のメカニズムが解明されるのは非常に重要だろうし、
被災後何年も続く、避難生活、復旧、復興のプロセスにも、地震の避難訓練と同じように何回も
シュミレーションして備えることは非常に有効だと感じた。


地震そのものは数分で収まるかもしれないが、破壊された日常、避難生活、復旧、復興には早くて数年、
そして数十年の月日と莫大な費用が必要となる。


阪神淡路大震災から27年、復興ではない、独居老人、孤独死は震災の問題ではなくすでに
福祉の問題だと兵庫県職員がおっしゃっていたことが思い出される。


「世界津波の日」高校生サミット in 高知県 黒潮町 / High School Students Summit on 'World Tsunami Awareness Day' in Kuroshio Town KOCHI

14:50
Date: 2016年11月25-26日 @高知県幡多郡
黒潮町 西南体育館ほか

Contents: 
 国内外の高校生が30か国から集まり、津波および地震、洪水、地滑りなどの自然災害について学びその対策を講じ、アクションプランを策定し、発表を行った。
 参加者:3名。
 事前に約半年かけて準備し、当日は分科会での発表、分科会からの提言、全体として黒潮宣言を採択した。
 本校生徒は災害その後の復興についての分科会を選び、ボランティアの充実が重要である、という発表を行った。
 分科会を代表し、本校生徒の一人が分科会のまとめを総会で発表し、もう一人が分科会の書記をつとめた。
 分科会は、山梨県甲陵高校、インドネシア、タイ、カンボジア、パラオ、本校の6チームで構成され、特にインドネシアからの参加校はバンダアチェからの学校で2004年の津波被害を被っており、教育、学習、避難訓練、復興についての世界の協力について切実なプレゼンテーションを行った。
 分科会での発表、まとめの後は、黒潮町の避難訓練に参加、地元小学生とともに高台への避難を行い、海岸にある避難タワーの見学、安政の津波の石碑の見学を行った。
 記念植樹を行い、本校生徒はカンボジア代表とパートナーとなり松の木を植えた。
 総会では黒潮宣言が採択され閉会した。
 フェアウェルパーティでは国内外生徒ともずいぶんと打ち解け国際交流を楽しんでいた。

Comment:
たいへん大がかりなイベントで、高校生には分不相応に立派な催しものでした。内閣府、文科省、外務省、知事、 錚々たる顔ぶれの格式重視の運営ではありましたが、内容は半年かけて準備してきただけありどの学校の発表も充実していました。
初日はどの生徒も固く、交流も十分できずどうなるか心配でしたが、時間とともに打ち解け、フェアウェルパーティの際には「パイナポー」も飛び出し、高校生らしく遠くまで来た甲斐があったと感じられました。
地元黒潮町との交流ができなかったのは残念ですしたが、町を挙げての歓迎を受け、ありがたいというよりは申し訳ないと感じました。



フィールドスタディ 地球環境:防災・命の現場で働くプロフェッショナル Field Study Environmental Issues: Disaster Management/ Professionals Saving Lives(2016年10月24日)

16:36
フィールドスタディ:命の現場で働くプロフェッショナル 
神戸市みなと総局技術部海岸防災課 課長石光博吏氏のお話をうかがう

2016年10月24日 17:00-18:00  @神戸市役所

阪神淡路大震災の教訓と東日本大震災への応援派遣の話を中心にうかがいました。
 
「阪神淡路大震災の際は、情報の収集、人の派遣、多くのことが手さぐりであった。後手に回ったり、うまく人や物が回らなかった。その教訓を生かし、その後の災害の際は応援に駆け付けている。また、阪神淡路大震災からはすでに21年が過ぎ、当時を経験している職員も少なくなった。今は応援に行く際は現地をお手伝いすることはもちろん、自身の組織内の若手が現場での経験を積むことも考えている。」との事でした。
また、「自然災害を止めることはできないが、その被害を最小限にとどめることはできる。そのために、備えなければならないが、備えをするためには人々の意識を変えなければいけない。災害に強い街づくりとは、災害が起こるかもしれないと真剣に考える人が多い街なのである。」とも仰っていました。


自治体が何ができるのか。どこまでできるのか、御三方の最後のお話は、自助共助公助の視点から考える重みがありました。

フィールドスタディ 地球環境:防災・命の現場で働くプロフェッショナル Field Study Environmental Issues: Disaster Management/ Professionals Saving Lives 

16:41
防災・命の現場で働くプロフェッショナル
防衛省自衛隊大阪地方協力本部 北東地区隊隊長(陸上自衛隊)
廣瀬剛臣氏にお話をうかがう

Date: 2016年10月17日 16:30-18:00 @SOIS会議室



リスクマネジメント:起こるかもしれないことに備えることができるか。有史以来起こったことは再び必ず起こる。
  
ゴジラに備える必要があるか NO 今のところゴジラが存在したこともないし、今後現れることも科学的に肯定されていない。
  隕石が衝突することに備えるか YES かつて巨大隕石が地球に衝突したと考えられる科学的証拠があり、将来衝突しないと断言できる科学的根拠がない。そのために巨額の資金を使い各国の宇宙開発に携わる科学者がその可能性を観測、計算している。

どのレベルで、どの程度の労力(ヒト、モノ、金)を使って備えるか。
 個人でできる備えは個人で、地域の助け合いでできる備えは地域で、それを超えるものは公の機関が行う。 

クライシスマネジメント:起こってしまったことにどう対処するか。その時になって考えても間に合わないし、慌ててしまって抜け落ちる可能性がある。リスクマネジメントをして事前に回避するべきだが、回避できなかった場合に備えて「万が一、不幸にして、起きてしまったらどうするか」は起こる前に決めておかなければならない。そして「不幸にして、想定外の万が一」が起こってしまったら、淡々と決めたことに従って物事を処理し、ダメージを少しでも小さくするために動かなければならない。
 たとえどんなに「不幸にして、想定外の万が一」が起きる可能性が小さかったとしても、起きた時のダメージが大きすぎると想定される場合は、計画の見直しが必要である。

たいへんわかりやすいお話でした。




フィールドスタディ 地球環境:防災・命の現場で働くプロフェッショナル Filed Study Environmental Issues: Disaster Management/ Professionals Saving Lives

16:33
命の現場で働くプロフェッショナルに聞く (神戸市消防花山昇氏)

2016年10月11日(火) 16:45-17:45 @関西学院梅田キャンパス


SGH課題研究の一環として各分野の最前線で活躍する方々を取材しています。
10月11日(火)神戸市消防の花山昇氏とのセッションが行われました。
 阪神淡路大震災の際の救助活動、その初動からおよそ3日間について、資料を見せていただきながらお話を伺いました。
 -自らの命を自らで守ることができる必要があること、
   -大災害の場合は地域の力の有無が大きいこと、
   -消防もできる限りのことをしたが、人もモノも十分ではない大災害の際には微力であること。
 「大きな犠牲を伴う辛い経験ではあったが、そこから地域が助け合う『防災コニミュニティ』が組織されるようになり海外からも注目されている」との事でした。
また、不活発であった消防団活動が見直され、自助、共助の必要性を訴えることをライフワークとしている、とも仰っていました。

チームにとっての初めてのインタビューで少々緊張気味でしたが、気さくに話しかけていただいてリラックスしてお話をうかがえました。

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