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生徒レポート:文化理解 - 世界につながる神話の世界・熊野信仰・移民のまち太地 -

11:16
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私たち文化理解グループは7月2日の事前学習と4日~6日のフィールドスタディの計4日間にわたって神話の世界・熊野信仰・移民のまち太地について学習しました。

 


7月2日の事前学習では関西学院上ヶ原キャンパスの西山克教授に熊野・伊勢についてお話を伺いました。
仏教絵画の中から歴史を読み解いていく方法はまるで物語を展開するように仏教の歴史の流れを知ることができ、フィールドスタディでも絵画などの展示物を見る機会があったのでこの方法を活用することができました。



フィールドスタディ1日目は貸し切りバスで和歌山県太地町へ行き、主に捕鯨について学びました。太地町歴史資料館学芸員の櫻井敬人先生同行のもと、くじらの博物館や捕鯨史跡、町内を見学し捕鯨問題はとても深く解決の難しさを知りました。
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みんなもそれぞれ思うことがあったようです。旅館の食事はとても豪華で幸せでした!






2日目は那智大社、青岸渡寺、那智の滝を参詣しました。長く急な階段を頑張って上った先の壮大な滝は圧巻でした。海の博物館では海女について学び、事前学習で伊勢神宮や熊野信仰について学んだことが生かされました。すでに学んだことと関連付けて考えることで物事の関係性がだんだんわかってくるようになりました。




3日目は伊勢神宮を見て回る予定でしたが台風の影響で外宮のみの見学となり、その後みんなで楽しみにしていたおかげ横丁もおあずけに…。残念!でもみんなお土産は買えたみたいです。








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一日の最後にみんなで集まってディスカッションの時間があり、学んだことを共有・確認し意見を出し合うことでより学びを深めることができました。どれも深い問題だったのでみんなの意見もそれぞれ違って熱いディスカッションができました。時間が足りなくて毎回終了予定の時間を超えて話し合うくらいみんな真剣に問題に取り組んでいました。とても濃い時間を過ごせたと思います。
このフィールドスタディを今後の研究につなげたいです。
            


(G11:奥野りりこ)

生徒レポート: フィールドスタディ異文化理解 -世界につながる神話の世界・熊野信仰・移民のまち太地-

11:39



この夏、私はフィールドスタディのテーマとして異文化理解を選択し、和歌山県に訪れました。

そこで学んだのは海の幸の美味しさだけではなく、捕鯨や海女、伊勢の歴史について多くのことを深く知ることができました。

そもそもなぜ異文化理解を選択したかというと、熊野信仰と、信仰というデリケートなテーマに対してどう接して行くべきなのかという興味が湧いたからです。
文献をたくさん読まなければいけないというのも理由の一つでしたが、行き先が魅力的だったことは外せない理由です。

そんな気持ちで赴いた太地町。
1日目は朝8時にバスが学校を出て、着いたのは12時を少し過ぎた頃でした。
軽く昼食を取った後、くじら博物館に向かい、捕鯨の専門家の櫻井さんにお会いして館内を案内していただきました。
櫻井先生は一般的に知られているお話から全く知らなかった事実まで本当にこと細やかにお話ししてくださりました。


例えば生態について。イルカとクジラは大きさ、歯があるかないか、ヒゲがないかあるかであるということなど、詳しく知らなかった部分を教えてくださりました。

また捕鯨についても、道具についてや、クジラによって捕り方が違うこと、また代々続いていなければクジラを獲る役職にはつけないということなどたくさん伺いましたが、中でも船の話が印象深かったです。
その話というのは、捕鯨を行うための船には世界の船と比べても派手で、赤の使用が多かったり、扇子や松などの縁起の良い模様が描かれているのですが、それは殺生を嫌った仏教徒の人々の心持ちに関することであったという内容でした。
その話を聞くと、今まで思っていたほど残虐な気持ちで捕鯨に臨んでいたわけではないのかなと少し考えさせられました。


櫻井さんと別れた後はホテルに行き、美味しい夕食をいただきました。
季節の関係でクジラを食べることは叶わなかったのですが、お刺身や天ぷらなどがすごく美味しく、食事の間はフィールドスタディに来ているということを完全に忘れて楽しみ、先生から学校の七不思議やどの先生がお酒が強いかなどの話を聞いたりもしました。
そうして楽しい時間を過ごした後は勉強の時間でした。
部屋に集まり、各自自分のデバイスでその日学んだことをまとめるリフレクションシートを記入し、考察を発表するというものです。
Wi-Fiの調子がおかしくてなかなか繋がらなかったのもあり、思っていたよりも時間が延びましたが一つ一つの事柄をまとめていくうちにたくさんのクエスチョンが見つかり、少し先が見えてきた気がしました。

次の日は熊野信仰と海について、那智大社と海の博物館で海女さんについて学びました。
那智大社では長い長い階段を登り、お参りした後那智の滝を見に行きました。
ただ事前学習で那智の滝をじっと見ると、一本の剣を持つ人のように見えると学び、実際に見るのを楽しみにしていたのですが、その日は大雨のせいで3倍にもなっていて、とても刀剣には見えなかったことが少し残念でした。
けれどその後はもらったただ券を使ってしらたき餅を食べ、雨のために消耗した体力を少し回復することができました。

午後は鳥羽に向かい、海の博物館で以前事前学習でもお世話になった関学の教授、西山先生とお会いして、博物館に展示されていた舟のことなどを詳しく教えていただきました。
海女さんについてもいろいろな問題があり、特に海女さんの数が減ってきていることはすごく気になりました。
博物館の後はホテルに向かい、その豪華さに驚いた後、西山先生を囲んでの美味しい夕食時間でした。
その日も前日と変わらず、夕食の後は勉強会でしたが、西山先生もいらっしゃったのでたくさん質問をさせて頂きました。
西山先生は話がとてもお上手でつい聞き入ってしまうので、前日よりさらに長引いたけれど、充実した時間を過ごせたと思います。


最終日は少し名残惜しい気持ちでホテルを後にし、伊勢神宮に向かいました。

伊勢神宮で西山先生がたくさんのお話をしてくださり、興味深い事柄が多くありました。
特に関心を惹かれたのが渡御についてで、なぜ夜に行われるのか先生に質問したところ、昔は月を重んじる風習があったため、という説があると教えていただき、すごく納得したのと同時に奥が深いな、と思いました。





伊勢神宮に行った後はおかげ横丁で伊勢うどんを食べたりお土産を買ったり、勉強抜きの自由時間がありました。
浴衣の方が多く、それが街並みとよく合っていて、すごく古い駄菓子屋さんがあったり大太鼓を披露していたり珍しいものも見ることができ、とても楽しい時間でした。




そうして自由時間が終わるととうとう帰る時間になりました。西山先生と別れ、少し名残惜しい気持ちで窓の外を眺めながらいつの間にか眠りにつき。気がつけば学校に着いていて、バスを降りました。
この3日の間に学んだものは本当に大きく貴重で、またただ学んだだけではなくとても良い経験になったと思います。
全く思いつかなかったリサーチクエスチョンもたくさん出てきて、調べたいという意欲の持ちようも行く前とは全く異なります。
二人の先生から学んだ、ネットや本ではなかなか知ることができない貴重な話と、実際に自分が見たものを踏まえて、改めてリサーチクエスチョンを定めていきたいと思いました。(G11 玉井沙矢子)








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