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生徒レポート: フィールドスタディ異文化理解 -世界につながる神話の世界・熊野信仰・移民のまち太地-

11:39



この夏、私はフィールドスタディのテーマとして異文化理解を選択し、和歌山県に訪れました。

そこで学んだのは海の幸の美味しさだけではなく、捕鯨や海女、伊勢の歴史について多くのことを深く知ることができました。

そもそもなぜ異文化理解を選択したかというと、熊野信仰と、信仰というデリケートなテーマに対してどう接して行くべきなのかという興味が湧いたからです。
文献をたくさん読まなければいけないというのも理由の一つでしたが、行き先が魅力的だったことは外せない理由です。

そんな気持ちで赴いた太地町。
1日目は朝8時にバスが学校を出て、着いたのは12時を少し過ぎた頃でした。
軽く昼食を取った後、くじら博物館に向かい、捕鯨の専門家の櫻井さんにお会いして館内を案内していただきました。
櫻井先生は一般的に知られているお話から全く知らなかった事実まで本当にこと細やかにお話ししてくださりました。


例えば生態について。イルカとクジラは大きさ、歯があるかないか、ヒゲがないかあるかであるということなど、詳しく知らなかった部分を教えてくださりました。

また捕鯨についても、道具についてや、クジラによって捕り方が違うこと、また代々続いていなければクジラを獲る役職にはつけないということなどたくさん伺いましたが、中でも船の話が印象深かったです。
その話というのは、捕鯨を行うための船には世界の船と比べても派手で、赤の使用が多かったり、扇子や松などの縁起の良い模様が描かれているのですが、それは殺生を嫌った仏教徒の人々の心持ちに関することであったという内容でした。
その話を聞くと、今まで思っていたほど残虐な気持ちで捕鯨に臨んでいたわけではないのかなと少し考えさせられました。


櫻井さんと別れた後はホテルに行き、美味しい夕食をいただきました。
季節の関係でクジラを食べることは叶わなかったのですが、お刺身や天ぷらなどがすごく美味しく、食事の間はフィールドスタディに来ているということを完全に忘れて楽しみ、先生から学校の七不思議やどの先生がお酒が強いかなどの話を聞いたりもしました。
そうして楽しい時間を過ごした後は勉強の時間でした。
部屋に集まり、各自自分のデバイスでその日学んだことをまとめるリフレクションシートを記入し、考察を発表するというものです。
Wi-Fiの調子がおかしくてなかなか繋がらなかったのもあり、思っていたよりも時間が延びましたが一つ一つの事柄をまとめていくうちにたくさんのクエスチョンが見つかり、少し先が見えてきた気がしました。

次の日は熊野信仰と海について、那智大社と海の博物館で海女さんについて学びました。
那智大社では長い長い階段を登り、お参りした後那智の滝を見に行きました。
ただ事前学習で那智の滝をじっと見ると、一本の剣を持つ人のように見えると学び、実際に見るのを楽しみにしていたのですが、その日は大雨のせいで3倍にもなっていて、とても刀剣には見えなかったことが少し残念でした。
けれどその後はもらったただ券を使ってしらたき餅を食べ、雨のために消耗した体力を少し回復することができました。

午後は鳥羽に向かい、海の博物館で以前事前学習でもお世話になった関学の教授、西山先生とお会いして、博物館に展示されていた舟のことなどを詳しく教えていただきました。
海女さんについてもいろいろな問題があり、特に海女さんの数が減ってきていることはすごく気になりました。
博物館の後はホテルに向かい、その豪華さに驚いた後、西山先生を囲んでの美味しい夕食時間でした。
その日も前日と変わらず、夕食の後は勉強会でしたが、西山先生もいらっしゃったのでたくさん質問をさせて頂きました。
西山先生は話がとてもお上手でつい聞き入ってしまうので、前日よりさらに長引いたけれど、充実した時間を過ごせたと思います。


最終日は少し名残惜しい気持ちでホテルを後にし、伊勢神宮に向かいました。

伊勢神宮で西山先生がたくさんのお話をしてくださり、興味深い事柄が多くありました。
特に関心を惹かれたのが渡御についてで、なぜ夜に行われるのか先生に質問したところ、昔は月を重んじる風習があったため、という説があると教えていただき、すごく納得したのと同時に奥が深いな、と思いました。





伊勢神宮に行った後はおかげ横丁で伊勢うどんを食べたりお土産を買ったり、勉強抜きの自由時間がありました。
浴衣の方が多く、それが街並みとよく合っていて、すごく古い駄菓子屋さんがあったり大太鼓を披露していたり珍しいものも見ることができ、とても楽しい時間でした。




そうして自由時間が終わるととうとう帰る時間になりました。西山先生と別れ、少し名残惜しい気持ちで窓の外を眺めながらいつの間にか眠りにつき…。気がつけば学校に着いていて、バスを降りました。
この3日の間に学んだものは本当に大きく貴重で、またただ学んだだけではなくとても良い経験になったと思います。
全く思いつかなかったリサーチクエスチョンもたくさん出てきて、調べたいという意欲の持ちようも行く前とは全く異なります。
二人の先生から学んだ、ネットや本ではなかなか知ることができない貴重な話と、実際に自分が見たものを踏まえて、改めてリサーチクエスチョンを定めていきたいと思いました。(G11 玉井沙矢子)








フィールドスタディ事前学習(第1回):地域研究チーム ~世界につながる神話の世界・熊野信仰・移民のまち太地~

15:33
Date: 2017.5.13(土)

当FSグループは、7/13~15の日程で、太地、熊野、伊勢方面へフィールドスタディに行きます。
その事前学習として、関西学院大学文学部 文化歴史学科 西山克教授の研究室を生徒8名と教員1名が訪れ、4時間ほどお話を伺ってきました。

熊野三山、伊勢の話の中で、「那智参詣曼荼羅」や「伊勢曼荼羅」など仏教絵画から歴史を読み解いていくこと、そして「絵解き」という鑑賞方法(職業)があったということ、熊野や伊勢と言う場所は一見紀伊半島の先で辺鄙な場所に思えるが、すべて海へ向けて海外へも広がっている(つながっている)ので、昔から物や人の動きも盛んでとてもグローバルな地域であるということなどが、とても印象に残りました。

那智参詣曼荼羅図.jpg

妖怪話、怪奇話も時折はさんでくださいました。

先生の話を聞いて、恐ろしくて急な階段が続いた先に、神倉神社石段.jpg
天から降ってきた巨石「ごと引き岩」
がある、熊野本宮大社の摂社・神倉神社も
ぜひ行程に入れたいと思いました。

神倉神社ごと引き岩.jpg





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